<ママ特派員・サポーターから>

車いすフェンシングの選手である夫に帯同し、海外に行く機会が増えました。

先日は私の友人が住むドイツでの強化合宿に参加。練習の合間に、地元の市場や店に連れて行ってもらい、ドイツの郷土料理を楽しみました。

ドイツといえば、ソーセージやジャガイモの料理が有名ですが、私が気になったのはザワークラウト。酸っぱいキャベツという意味で、名前の通りの酸味のあるキャベツの漬け物です。いろいろな料理に、ちょこんと添えられています。

酸味が特徴のザワークラウトですが、この酸味は酢によるものではなく、キャベツを発酵させることによって生じる乳酸菌由来の酸味。発酵食品なのですね。

乳酸菌には整腸作用がありますし、キャベツにはビタミンCが豊富なため、美肌効果も期待できます。さらに、水溶性の食物繊維が摂れるので、急激な血糖値の上昇を抑えたり、満腹感を得られることで食べ過ぎの抑制につながり、ダイエットにも効果的だと言われています。アスリートだけでなく、女性にもうれしいメニューと言えそうですね。

付け合わせとしてそのまま食べるのはもちろん、煮込み料理や炒め物、スープやグラタンなどいろいろな料理に使えるザワークラウト。漬け汁には乳酸菌やビタミンなどがたっぷり溶け出しているので、漬け汁も残さずお使いください。日持ちもするので、作り置きしてぜひ活用してみてください。

<ザワークラウト>
材料(作りやすい分量)
キャベツ…1/2個
粗塩…キャベツの重量の2%
ローリエ…1枚
鷹の爪…1本
好みのハーブや香辛料(キャラウェイシード、クミンシード、ブラックペッパーなど)…適量

※熱湯消毒したビンを用意してください。

作り方
❶キャベツの外葉と芯の部分を取り除き、1枚ずつはがす。
❷いたんでいる部分は取り除き、汚れている場合は、濡らして水けを絞ったキッチンペーパーでふき取る。
❸キャベツを千切りにし、はかりの上に置いたボウルに入れ、キャベツの重さを量る。
❹キャベツの重さの2%(500gなら10g)の塩を入れ、水分が出てくるまでしっかりとキャベツにもみ込む。
❺ローリエ、鷹の爪、好みのハーブを入れてさらに混ぜ、熱湯消毒したビンにすき間なく詰め、ラップでぴったりとふたをする。
❻ビンに入るサイズの調味料(塩コショウなど)にラップを巻き、キャベツの上に乗せ、重さが足りないようなら、さらにその上に重石になるものを乗せる。
❼そのまま常温に置いて発酵させる(冬場なら3~7日、それ以外の季節は2~3日)。
❽水が上がり、気泡が発生してきたら発酵している合図。冷蔵庫で保管し、2週間ほどで食べきる。

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