<ママ特派員・サポーターから>

お子さんが練習や試合から遅く帰宅し、就寝時間まであまり時間がない時には、短時間で作れて食べやすいレシピがあると心強いですね。

息子が中学時代硬式野球チームに所属していた時、よく作っていたメニューを紹介します。キムチの酸味、大根おろしやショウガの辛みなどが麺と豚肉に絡み、疲れていても箸が進みます。

練習による疲労は、翌日まで持ち越してしまうと、せっかく行ったトレーニングの効果があがりにくく、また注意力や集中力低下につながることがあります。運動で傷ついた筋肉をスムーズに修復するためには、いかに素早く、十分な栄養素を摂取できるかがポイントになります。

このレシピでは、疲労回復に役立つビタミンB1やタンパク質が摂れる豚肉、代謝に必要な糖質が摂れるうどんを使っています。ネギに含まれる硫化アリルには、ビタミンB1の代謝を助けて乳酸を分解する働きがあります。

消化酵素を含む大根おろしを使うことで、遅い時間でもスムーズに消化されるように配慮しました。発酵食品のキムチからは乳酸菌が摂れますし、トッピングしたブロッコリースプラウトからはビタミンCやカリウムが摂れるとともに、高い抗酸化作用があるため、トレーニング中に体内に溜まった活性酸素を除去する働きも期待できます。

アミエビを入れることで、成長期の骨の成長に欠かせないカルシウムが摂れるだけでなく、調味料の味わいがよりふくよかになります。

<豚キムチおろしうどん>
材料(1人分)
豚肉…100g
冷凍うどん…1玉
シソ…2枚
ネギ…1~2本
大根おろし…1/8本分
キムチ…適量
ブロッコリースプラウト…適量
アミエビ…適量
すりゴマ…少々
おろしショウガ…少々

<調味料>
昆布水(水に昆布を浸したもの)…300ml
めんつゆ(みりん4:しょうゆ1:酒1の割合で混ぜて沸騰させ、冷ましたもの)…適量

作り方
❶鍋に湯を沸かし、沸騰したらうどんと豚肉を入れ、ゆであがったら一緒にざるに取り、冷水と氷でしめる。
❷器にうどん、肉、調味料を入れ、薬味をトッピングする。

ポイント
昆布水はヨウ素を含んでおり、細胞の入れ替わりをサポートしてくれます。常に冷蔵庫にストックしておくと便利です。

私は1リットルの水に、手のひらサイズ(指を含まず)の昆布を入れて作っています。最初の水を使い終わったら、再び水を足して2番だしを取り、みそ汁や煮物に使います。

【ママ特派員=大阪府在住・石井ゆかり】