寒くなってきて風邪もはやりだすこの時期は、体を温めることを意識してメニューを考えています。朝も食事で体をしっかり温めてから、子どもたちを学校や幼稚園に送り出します。体をいつも温めるよう意識しておくと、風邪をひきにくくなるようです。

 今回は練習から遅く帰ってきた時の夕食にもぴったりな、豆乳シチューがメインの献立です。4品を30分で作ります。豆乳シチューはポットに入れて持参して練習直後の補食としても、受験を控えて塾で頑張っているお子さんにもおすすめです。

(写真左上から時計回りに)トマトとシソの和え物、きな粉ヨーグルト、ミカン、豚こま団子の豆乳シチュー、梅ゴマご飯の大根葉のせ
(写真左上から時計回りに)トマトとシソの和え物、きな粉ヨーグルト、ミカン、豚こま団子の豆乳シチュー、梅ゴマご飯の大根葉のせ

 豆乳はマグネシウムが豊富です。「カル2マグ1」と言うように、カルシウムとマグネシウムは2対1のバランスで摂ることが理想です。カルシウムは、筋肉や血管の収縮を助ける働き、マグネシウムはそれを緩める働きをします。カルシウムは摂っている方が多いと思いますが、ぜひマグネシウムも意識してみてください。マグネシウム不足だと、足がつる原因にもなります。ご飯を炊く時にも少し「にがり」を入れると、簡単にマグネシウムを補給できます。

 今回のシチューは、豚こま切れ肉を丸めて簡単肉団子にし、ボリュームを出しています。おにぎりを握るように、中にチーズを入れて団子にします。また手に入れやすいミックスビーンズを使って、豆製品でもマグネシウムを摂ります。夜遅く食べても胃にもたれないように、野菜を炒める時に油は使わず、少量の水を入れて蒸すようにしています。

 冷蔵庫に常備しているミニトマトをシソと合わせた簡単なあえ物にも、ドレッシングは使わず、アマニ油とほんの少し塩をかけただけ。ご飯には梅干しとゴマを混ぜて、ツナと大根の葉を炒めたものをのせます。

 ヨーグルトにはきな粉とアーモンド、黒ゴマを混ぜたものとはちみつをかけ、栄養価をアップ。そして、タンパク質の吸収を高め、風邪予防にもぴったりのビタミンC補給にミカンを添えます。忙しい朝にもパッと食べられ、この季節には欠かさない果物です。

調理時間:4品で30分
材料:4人分
<豚こま団子の豆乳シチュー>
豚こま切れ肉…300g
タマネギ…1個(くし形切り)
ニンジン…1本(いちょう切り)
白菜…1/8株(ざく切り)
ミックスビーンズ…1缶(約110g)
水…400ml
無調整豆乳…500ml
ピザ用チーズ…肉団子1つにつき大さじ1
塩、コショウ…各適量
片栗粉…大さじ1
固形コンソメ…1個
しょうゆ…大さじ1/2
パセリ…適量

<トマトとシソのあえ物>
ミニトマト…12個(半分にカットする)
シソ…4枚
アマニ油…少々
塩…少々

<梅ゴマご飯の大根葉のせ>
ご飯…4人分
梅干し…4個
大根の葉…約1本分(細かく切る)
ツナ(缶詰)…1缶
みりん…大さじ1/2
白炒りゴマ、かつお節…各適量
しょうゆ…大さじ1
ゴマ油…大さじ1

<きな粉ヨーグルト>
ヨーグルト…4人分
きな粉、アーモンド、黒ゴマ粉末…各適量
はちみつ…適量

<フルーツ>
ミカン…4個

作り方(同時に4品を作ります)
①タマネギ、ニンジンを鍋に入れ、水(分量外)を少量加えて火にかけ、ふたをして蒸し煮する。
②フライパンにゴマ油を熱し、大根の葉とツナを入れ、みりんを入れて弱火にかけておく。
③①の鍋に白菜を加え、分量の水とコンソメを入れて再びふたをして煮る。
④ポリ袋に豚肉を入れ、塩、コショウ、片栗粉を加えて振ってまぶす。肉を取り出し、中にチーズを入れて丸め、③に加えてふたをして煮る。

片栗粉をまぶしておくと、肉が広がりません。中にチーズが入っているので、食べ応えもあり
片栗粉をまぶしておくと、肉が広がりません。中にチーズが入っているので、食べ応えもあり

⑤②に白炒りゴマ、しょうゆ、かつお節を加えてさっと混ぜ、火を止める。
⑥ミニトマトに手でちぎりながらシソを混ぜ、アマニ油、塩であえる。
⑦梅干しを手でちぎり、白ゴマ適量とともにご飯に混ぜ、茶碗に盛って⑤をのせる。
⑧ヨーグルトを器に盛り、きな粉、アーモンド、黒ゴマ粉末を混ぜたものとはちみつ各適量をかける。
⑨鍋の具材に火が通ったら豆乳を加え、かならず沸騰する前に火を止める。しょうゆ少々で味を調え、器に盛り、パセリをふる。

※豆乳は沸騰させると分離してしまうので注意。

永田綾子(東京都三鷹市在住)

調理師、スポーツフードアドバイザーの資格を保有。
スポーツを頑張っている子どもを持つお母さんのために、セミナーなどを開催できるように勉強中。テニスを頑張る長男(小学6年)、サッカーを頑張る次男(小学4年)と三男(年中)のママ。