学生の皆さんはすでに春休みに入っていたり、間もなく入る時期だと思います。休み中はお昼ご飯など、自分で作る機会が増えるかもしれません。

 家に帰って食事が用意されていないと、食べない、ご飯やパンだけで済ます、とせっかくの食事をおろそかにしている選手はいませんか?

 体作りのために大切な食事の基本は、以下の6品です。

①主食(ご飯、パン、麺類)
②主菜(肉、魚、卵、豆類)
③副菜(サラダ、酢もの、煮物、炒めものなど)
④汁物(みそ汁など)
⑤牛乳・乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)
⑥果物(バナナ、ミカン、オレンジジュースなど)

 これらが揃っていると、エネルギー源や体の材料となり、体の調子を整えてくれるバランスの良い食事となります。3食でとりきれない場合は、補食を利用しましょう。

補食やプラスαの食品

 ただ、自分1人では調理技術がないと、しっかりとした食事のバランスを揃えることが難しい時もあります。そういった時のために、長期の休み中は手軽に食べられる食品を常に揃えておき、自分で調理したものにプラスすると良いでしょう。

調理せずに食べられ、用意しておくとよいもの

タンパク質:牛乳、ヨーグルト、チーズ、納豆、豆乳、ハムなど
糖質:ご飯、パンなど
ミネラル・ビタミン:果物、100%果汁ジュース、野菜ジュースなど

 また、カットわかめなどがあれば、朝食などで残ったみそ汁に入れ、ミネラルをとることもできます。

手軽に作れるボリュームたっぷり「豚キムチうどん」
手軽に作れるボリュームたっぷり「豚キムチうどん」

 チャーハン、スパゲティ、焼きそばなどは比較的簡単に作ることができますね。今回は、ボリュームたっぷりな「豚キムチうどん」を紹介します。

 このレシピでは、主食(うどん)、主菜(豚キムチ)が取れます。牛乳、野菜ジュース、果物、みそ汁などを加えるとさらに良いですし、野菜の量を増やすのもいいでしょう。

 なお、調理をする際は火の元の取り扱い等あるため、1人で勝手に作らず、まずは保護者に相談してください。了解を得られた場合にはぜひ、食事を作ることにも慣れていきましょう。また、包丁の使い方や火の始末、やけどなどには十分に注意をしましょう。

管理栄養士・舘川美貴子