富山県には「大門そうめん」という少し変わった形、製法のそうめんがあります。富山県砺波(となみ)市一帯で作られているもので、細く長い麺がくるくる巻かれた、丸まげ状の手延べそうめんです。このような形になったのは、運搬時に俵に詰めて荷崩れしないようにするためだったのではないかといわれています。

細く長い麺がくるくる巻かれ、丸まげ状の形が特徴的な大門そうめん

 もう1つの特徴は製法です。通常のそうめんは、細さを出すために、生地が途中で切れないよう油を塗りながら伸ばしていくのですが、大門そうめんはしっかりこね上げた生地を、よりをかけることで伸ばしていくという珍しい製法。麺を伸ばす工程では油を塗らずに打ち粉を使い、くっつきや乾燥を防ぎます(それ以外の工程では植物油は使用)。何度もよりをかけるため、こしがとても強くなります。また、包装紙に生産者の名前が入っているのも特徴です。

 そんな大門そうめんをゆでるときのポイントは、まげの真ん中を大胆にも半分に割ること。そうしないと長くて食べにくくなってしまうので、注意が必要です。

大門そうめんのけんちん風つけ麺

 今回は、大門そうめんを使った温かいけんちん風つけ麺を紹介します。

 夏などはそうめん、うどんといった麺類だけが食事となることが多く、タンパク質や、ビタミンなどの栄養素の不足がみられます。食事の基本スタイルで、バランスよく食べるためには、主食、主菜、みそ汁含め副菜2品、牛乳・乳製品、果物の6皿を揃えると5大栄養素が揃うとされています。

 そうめんの栄養素としては、乾麺100gあたりタンパク質9.5g、炭水化物72.7g、脂質1.1g(注)となっており、ご飯同様、おかずを揃えることでバランスが整います。主食が変わっても、おかずもしっかりと揃えて食べましょう。

 けんちん風つけ汁には、タンパク質を多く含む豚肉、ゴボウ、マイタケ、ニンジン、干しシイタケなどの野菜・キノコ類も入っているため、基本のスタイルの主食、主菜を1つで摂れるため、お皿の数を減らすことができます。

 なるべく麺類だけの単品は避け、簡単な食材、例えば卵やカマボコなどを加えたり、野菜を加えてタンメン風にしたり工夫するといいでしょう。また、おかずとして魚介類、肉類、卵、牛乳・乳製品、大豆製品などのタンパク質や野菜なども揃え、基本のスタイルに近づけましょう。

※注=日本食品標準成分表より
※大門そうめんについてはJAとなみ野、一般社団法人砺波市観光協会のホームページを引用