減量中、選手が糖質(炭水化物)を控えてしまうことがあります。

減量するためには、エネルギー消費量よりエネルギー摂取量を減少させることが原則なので、エネルギー産生栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物からのエネルギー摂取量を減らすことが必要です。

パフォーマンスを落とさないために

しかし、スポーツ選手にとって糖質の制限はおすすめできません。糖質は、筋グリコーゲンとして運動中のエネルギー源として使われるため、日々の練習や試合で消費した量を素早くリカバリーしなければ、パフォーマンスが低下してしまうからです。まずは糖質を制限するよりも、料理法や食材で脂質の少ないものを選択し、摂取エネルギーを減らしましょう。

ただし階級別競技などで、短期間(3~7日)で体重の3%以上の減量をしなければならない時は、糖質の制限が活用できます。糖質は体内で水分と一緒に存在するため、摂取量を減らすと同時に水分も少なくなるため、体重が減りやすいのです。

また、1日における糖質の摂取量が同じ場合、「朝食:昼食:夕食」での配分を均等にしておくよりも、朝食に多く摂って夕食で少なくした方が、減量効果が高いと言われています。参考にしてみてください。

今回は「レモンのはちみつ&メープルシロップ漬け」を紹介します。漬け込んだレモンはそのまま食べたり、料理に使用したりすることもできます。シロップは希釈してドリンクとしても活用できます。糖質を効果的に使い、疲労回復を求めたい時に役立つレシピです。

管理栄養士・田澤梓