野球でホームランを打つためには、まずはヒットを打てるように練習します。そのずっと前には、素振りの練習があります。

 大きな目標達成のためには、少し頑張れば達成可能な小さな目標を持って取り組んでいくこと、大きな1歩でなく、小さく半歩ずつでも進んでいくことが確実な方法です。

 それは食事でも同じことです。

 野菜があまり好きでなく、小食の選手Aさんは、特に朝食は食事時間がゆっくりとれないため、主食(半膳)、主菜、汁物は食べられても、主食1膳分、副菜、野菜のおかずまで食べ切ることができませんでした。そこで、小さな目標「1膳分のごはんを小さいおにぎり2つにして食べること、朝食ではミニトマト1つは食べること」を立て、毎日継続していったところ、今では主食、副菜、野菜のおかずまで、1人前を完食できるようになりました。

 自分には多いと感じる量のごはん、苦手なサラダやお浸しを突然「食べなさい」と、1人前を盛りつけられても食べ切ることはできません。そうではなく、小さいおにぎり一口、ミニトマト1つ、キュウリ1切れから始めて、継続していったのが習慣となり、体の成長とともに食べる力をつけることができたのです。

 食べることができた達成感は、選手の心を育てることにもつながります。少し頑張れば達成可能な目標を用意して、選手の心と競技力の向上につなげたいですね。

エリンギチンジャオロースー
エリンギチンジャオロースー

 今回はピーマンのおいしい時期になってきたので、チンジャオロースーをご紹介します。タケノコの時期が過ぎてしまったのでエリンギを使い、ピーマンの色は緑だけでなく赤色のものも使用しました。「エリンギチンジャオロースー」をお試しください。