最近、「体がだるい」「スッキリしない」などということはありませんか?実は天候も大きく影響しています。

 気温が30度近くまで上がったと思えば、10度近くまで下がり、体調を崩しやすいこの時期。衣類の調整も必要ですが、体は気温に合わせて体温調整を行っています。自律神経が関わる発汗や血流だけでなく、ホルモンの影響もあり、選手は特に水分補給が大切になります。

 また、もう1つの疲労の大きな理由が「紫外線」です。紫外線によって体はダメージを受け、疲労や老化の原因である活性酸素が発生します。日焼け防止で日焼け止めを塗る女子選手もいますが、紫外線は目からも浴びて、疲労の原因になります。紫外線が強くなり始めたこの時期に野球やサッカーなどの屋外競技の選手はもちろん、紫外線が強い昼前後に練習する屋内競技の選手も食事から疲労対策を意識してもらいたいです。食材を理解した食事をすることで効果的な疲労回復につながります。

サケと抗酸化野菜の南蛮漬け
サケと抗酸化野菜の南蛮漬け

 今回、おすすめするのは「サケと抗酸化野菜の南蛮漬け」。活性酸素を除去するための抗酸化ビタミンを多く含むサケやニンジン、赤パプリカは疲労回復に最適です。また、抗酸化ビタミンはアンチエイジング効果があります。酢は黒酢、砂糖は黒糖を使うことで、ミネラルやアミノ酸も多くとれるのもポイントです。疲労回復には抗酸化ビタミン。覚えておいてください。【管理栄養士・川端理香】

(2016年6月1日付日刊スポーツ紙面より)