子供たちが喜ぶ肉料理って、焼き肉、唐揚げ、生姜焼き、ハンバーグといった定番ばかりでマンネリになってしまいませんか? そこそこおいしいけれど、ピカイチになかなかならない仕上がり。「やっぱり、お店とは違うよね~。でも、家庭料理だからこのレベルでしょうがないよね~」とお母さんご自身で、少し諦めてしまっている方もいるかもしれません。

 実は、今までの作り方を少しブラッシュアップすることで、ビックリするほど料理は、おいしくなります。「自己流」を冷静に見つめ、おいしくするためのちょっとしたコツをしっかり理解するだけでいいのです。

 どこで手を抜き、どこで手をかけるのか? そんなポイントを押さえながら、今回は、肉料理の代表選手、ハンバーグをおいしく焼き上げてみましょう。

作り方の基本のおさらい

 まずは、ハンバーグの作り方の基本のおさらいです。

・タマネギをみじん切りにする。
・パン粉と牛乳を合わせてふやかしておく。
・ひき肉、塩、胡椒、卵、ふやかしたパン粉、タマネギを入れ練り混ぜて、形作る。
・サラダ油をひいたフライパンで火が通るまで焼く。

 そうそう、その通り。まさにこう作っているけれど、何か間違いがあるの? と言われてしまうかもしれません。でも、この作り方で7割のおいしさだとしたら、もう3割おいしくするために、ぜひやって欲しいことがあるのです。

 何気ない料理にも、おいしくなる理由があります。忙しくて見落としがちのその理由、しっかり見つけて対処すれば、いつものあの味が、毎日でも食べたい素敵な味に進化するはず。ということで「上田流のおいしくなる理由入りハンバーグの作り方」です。

おいしくなる理由入りハンバーグの作り方

<材料>
・タマネギをみじん切りにする。
・パン粉と牛乳を合わせてふやかしておく。
・ひき肉は、ギリギリまでしっかり冷やしておく。

 *★上田流のポイント★ 温度が上がると脂と肉が分離してパサつきます。また、あまり脂が多いものも要注意。焼き上げる際に脂が流れ出てしまい、出来上がりが小さく縮んでしまいます。また、解凍肉のひき肉も気をつけて!しっかり練っても粘りが出ず、肉汁が流れ出やすくなります。*

<生地>
・ボウルにひき肉、塩、胡椒、ふやかしたパン粉、卵を入れる。

生地のこね始め

・手で全体を混ぜるようにこねた後、ここで止めず、ひき肉の粒がつぶれ、粘りがしっかり出るまで、手でグルグル練り混ぜる。

 *★上田流のポイント★ ひき肉からしっかり粘りを引き出すことにより、プリッとした弾力が生まれます。また焼く際に、練ることによって生まれた弾力の膜で、肉汁を閉じこめるので、出来上がりがジューシーになります。ひき肉が冷たくて、練りにくい場合は、ビニール袋に入れて練るとよいでしょう。*

生地の練り上がり

・混ざりきったところで、タマネギを加え、均一になるようにさっくり混ぜる。

 *★上田流のポイント★ 最初からタマネギを入れると、タマネギから苦みと水分が出てしまい、肉本来の味わいが損なわれます。タマネギはあくまでも混ぜるだけ。練らないことが大切です。*

中央をへこませて整形する

・4等分にした生地を1個分手に取り、両手でキャッチを数回繰り返し、軽く空気を抜く。生地をハンバーグ状に形作り、中央を軽くへこませます。

 *★上田流のポイント★ 空気を抜くことで、割れを防ぎます。中央をへこませることで、焼き上がりの際にできる縮みによる変形を防ぎます。*

<焼き方>
・フライパンを中火にかけ、熱くなったらサラダ油をひき、ハンバーグを並べる。

焼き始め

・ふたをして弱火にし、5分程度焼く。

焼き始めてから5分後

・ふたを取り、裏返して、余分な脂や肉汁をキッチンペーパーで吸い取り、さらに同じくらい焼く。

余分な脂や肉汁をキッチンペーパーで吸い取り、裏返す

・焼き色が足りないようなら仕上げに火を少し強め、両面をこんがり焼き上げる。

両面をこんがり焼き上げる

 *★上田流のポイント★ 前半は、フライパンに当たっていない上部にも熱が回るようにふたをします。後半は、蒸し焼きになりすぎないように、また焼いた面がこんがりするようにふたを取って焼きます。*

焼き上がりました

<食べ方>
・ソースとケチャップを混ぜ合わせた物をかける。
・仕上げにチーズをのせてトロッとさせる。
・炒め茸を入れたデミグラスソースをかける。
・トマトソースをかける。
・おろしポン酢をかける。

おいしく焼けたハンバーグにチーズをのせてアレンジ

 さあ、いつもの「ママの料理」のはずが、「ひと味違う」と思わせられたら大成功。なにせ季節は「食欲の秋」。ご要望に応えてたっぷり作ってあげてくださいね。