<ラグビー関東大学対抗戦:明大36-7早大>◇最終節◇1日◇東京・秩父宮ラグビー場

昨季の大学王者が意地を見せた。明大が早大を36-7で下し、4年ぶり17度目の優勝を果たした。

188センチのロック箸本龍雅(3年)ら大型FWを軸に、攻守で伝統の「前へ」の精神を体現して圧倒。6戦全勝同士の対決では25年ぶりとなった早明戦を制した。全国大学選手権では21日に秩父宮で初戦を迎える。6勝1敗の早大は2位で、3位の帝京大と筑波大までの4チームが全国大学選手権に進む。

早大に完勝し喜ぶ明大の選手たち(撮影・狩俣裕三)

25年ぶり全勝対決で圧倒

25年ぶりの全勝対決となった伝統の早明戦は、“明大劇場”となった。2万9867人の超満員の会場で、「明治」コールが響き渡った。前半を3点差で折り返すと、後半は大型FWが繰り出す重戦車のような突破力を存分に発揮。フッカー武井主将らが4トライを追加し、36-7で完勝した。田中澄憲監督は「前半のゲーム展開を含め、我慢比べになると予想していた。選手15人が役割を遂行してくれた」と胸を張った。

序盤は、早大にテンポの速い攻撃で自陣に入られたが守りきった。前半17分。左展開からロック箸本が、相手2人を引きずりながら先制トライを決めた。その後も188センチ、106キロの筋骨隆々の肉体で突破し、ラインアウトなどのセットプレーでも安定したプレーで「マン・オブ・ザ・マッチ」にも選出された。

試合開始2時間前にも関わらず、ごった返す秩父宮ラグビー場(撮影・狩俣裕三)

日本代表NO8のアマナキ・レレイ・マフィに憧れ、肉体改造のため今春に8キロ減量した。大好物のラーメンを我慢し、栄養管理も見直して体脂肪も5%減の14%になった。東福岡高時代に高校日本代表主将を務めた逸材は「W杯の南アフリカ代表のように攻守においてFWの強い姿勢が大切」と強調した。

今季の対抗戦では、名門慶大や8連覇した帝京大を下したことも大きな自信になった。昨季の大学王者ではあるが、慢心はない。チームスローガンは「真価」だ。武井主将は言う。「昨年は昨年のチーム。今年のチームで日本一になって進化を体現する。準備ではなく、成長することが大事」。紫紺の戦士たちの戦いはこれからだ。【峯岸佑樹】

試合前、テレビでゲスト出演する両校OBで日本代表の田村(左)と山中(撮影・狩俣裕三)

▽明大OBで日本代表SO田村優 選手たちはこれだけたくさんの方の前で試合が出来て幸せ。明治が勝って良い1日になりそう。

(2019年12月1日、ニッカンスポーツ・コム掲載)