<駅伝ランナーの食事(1)>

全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)が24日、宮城県松島町文化観光交流館前~仙台市陸上競技場の6区間(42・195キロ)で行われる。「食べて勝つ」を掲げるパナソニックは、ワコール(1989~92年)、三井住友海上(03~05年)、デンソー(13~15年)に続く史上4チーム目の3連覇、令和初の女王を目指している。

柱となるのは、2年連続で区間賞を獲得した森田香織(24)、堀優花(23)、渡邊菜々美(20)の3人。今季はそれぞれ故障などで出遅れたが、今大会に向けて調子を上げてきた。昨年5区で区間新を出した堀は「昨年はコース取りが悪かったと言われたので、今年も5区で記録を出してはリベンジしたい」と意欲も十分だ。

「目指せ3連覇」のポーズをするパナソニック女子駅伝部のメンバー。(上段左から)森田香織、内藤早起子、森田詩織、金丸清香、国立華蓮、中村優希、(下段左から)堀優花、渡邊菜々美、清水萌衣乃、川路芽生、森磨皓

安養寺監督が掲げるテーマ

「食べて勝つ」は就任4年目の安養寺俊隆監督(54)が掲げるテーマ。選手の食事はバランス良く、1日2500kcal摂取を目安とし、しっかり食べて消費して、強い体を作るよう指導している。

寮のご飯は委託する給食会社が献立を作り、調理しているが、管理栄養士の堤彩乃マネジャーが喫食状況を確認。残食がないよう声かけし、なぜこれを食べる必要があるか、随時、情報発信している。

一般的に長距離選手は、同じエンジン(心肺機能)なら体が軽い方が早く走れるとされ、過度の減量、体重管理を強いられ、ケガや体調不良に悩まされる選手が少なくない。また、自己流の食事制限から精神的なストレスを抱える選手も多いと言われている。

会社近くの鶴見川河川敷を走る選手たち

ケガをしないための体を作る

そのため、安養寺監督は日頃からこう選手に伝えている。

「運動するということは、体の組織を破壊すること。それを修復するためには、食事から栄養を入れて、休養(睡眠)して成長ホルモンを出して回復させなければならない。トレーニングとは、走ったり、体を動かしたりするだけではなく、『破壊→栄養→休養』というトライアングルのことを言う。それを繰り返しできる選手が、強くなる」。

選手にとって、故障して走れないことが最も辛い。ならば、ケガをしなければいい。そのためには食べる、ケガをしたら早く治すために食べる。それが「食べて勝つ」の極意だ。

アルバカーキでの合宿時の食事風景。楽しくおいしく食べている

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