<東福岡バレーボール部の食育(上)>

高校バレーボール男子の東福岡(福岡)は、7月30日に開幕するインターハイで5年ぶりの全国制覇を狙う。福岡県大会では9年連続11度目の優勝を果たした同校は、25人の選手全員が月に1度、専門家による栄養講習を受けて日本一への体作りを学んでいる。日頃、何を意識して食事をとっているのか、選手たちに聞くと、コンビニ食品を活用しているという声が多かった。

9年連続11度目の福岡大会優勝でインターハイ出場を決めた東福岡

帰宅途中でコンビニおにぎり

「福岡県予選を戦い抜いた後でも、選手たちの体重が減らず、キープすることができました。普段から食育の指導を受けているので、一人一人が自己管理できていると思います」。胸を張って話す主将でセッターの廣田大騎選手(3年)は、学校から1時間近く離れた鞍手(くらて)に自宅があり、帰宅するのはいつも午後10時過ぎ。「練習が終わって、家に帰る間に補食をとるようにしています。コンビニのおにぎりを活用しています」と、疲れを残さないよう努めている。

寮生活をしている松岡拓弥選手(3年)は「納豆を買ってきて毎日1パック食べています。また、菓子パンを買う時は、脂質の多いデニッシュ系ではなく、あんパンを選ぶようにしていますと明かした。

足りないおかずをプラス購入

寮は、バレー部専用ではないため、ご飯に対しておかずが足りないことがある。相坂幸輝選手(3年)は「レンジで温められるおかずを1品買って、寮の食事に足しています。実家の母から牛丼などのレトルト食品を送ってもらうこともあります」と、栄養バランスを考えた「1品足し」で増量を図っている。

サラダチキンで体脂肪ダウンへ

バレーボールはキレと瞬発力が不可欠のため、全選手が「増量」に力を注いでいるわけではない。

栄養講習では「1日のタンパク質の量は、体重×2が基本。70キロの選手は140グラムが必要」「体脂肪ばかりで増量するとその分が体の重りとなり、高く跳べなくなる」などのアドバイスを受け、個人に合った体重、体脂肪率を頭に入れている。

世代を代表するスパイカーとして注目の柳北選手

エースアタッカーの柳北(やなきた)悠李選手(2年)はキレを出すために、体脂肪を減らし、体重を90キロから88キロまで落とすよう指導を受けた。「家では炭水化物を減らして、鶏肉中心の料理を母に作ってもらっています。合宿中や遠征では、揚げ物の代わりにコンビニのサラダチキンを食べて、脂肪を増やさないように気を付けていますね」。

3月のU19日本代表合宿に参加したチームの大黒柱。最高到達点342センチを記録し、藤元総一監督から全幅の信頼を受けている。「太り過ぎないように、とにかく努力しています」とパフォーマンス向上に向けて、コンビニをうまく活用している。

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